毎年3月17日はアイルランドの祝日セント・パトリックスデーということで、関連イベントについて前回 ご紹介をしましたが、おうちでもアイルランド料理を楽しみたい方にお勧めのメニューは「ビーフ&ギネスシチュー」です。
伝統的なシチューはラム肉で作るのだそうですが、この「ビーフ&ギネスシチュー」は名前の通り牛肉で作るので、スーパーなどで材料が簡単に揃えられてとても作りやすいです。
ビーフと「ギネス」…?
ギネスと聞いて日本人が一番思い浮かべることは「ギネス世界記録」ではないでしょうか。テレビでも毎週のように「ギネス記録に挑戦!」なんて番組を放映していますね。 ですが、ここで使うのはビールの方のギネスです。
ギネスはアイルランドを代表する黒ビールで世界中にファンがいるほどの大人気のビールです。まろやかでコクがあるリッチなフレーバーが有名で、その飲みやすさはビール嫌いの人をも虜にするほど。

ダブリンの水で作ったギネスは味が違う、との噂も・・・!(Frantisekf / Shutterstock.com )
牛肉とビールって合うの…?
さて、今回紹介する「ビーフ&ギネスシチュー」のメイン材料が牛肉とビールとわかったところで、「その組み合わせっておいしいの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、このギネスビール+食べ物を使った料理は「ビーフ&ギネスシチュー」以外にもたくさんあります!ソーセージ、パイ、リブ、フォンデュ、パン、オープンサンド、はたまたゼリーやブラウニーに至るまでいろいろな料理に使えてしまうというほど、ギネスビールはスーパー調味料なんです。このギネスビールの調味料としての最大のポイントは、そのコクとうまみ!料理に少し加えるだけで単量な味をリッチなフレーバーに変身させることができるんです。そう、いつものシチューがリッチでコクのあるシチューになるんです!
↑ギネスを使ったチョコレートケーキ!見るだけでおなかが…
↑シチューとギネスビールの組み合わせもいいですね!
ビーフ&ギネスシチューのレシピ(4人前)
用意するもの
・サラダ油:大さじ2杯
・煮込み用牛肉:500g(5センチ大にカット)
・玉ねぎ:1個(一口大にカット)
・ニンジン:1本(一口大にカット)
・小麦粉:大さじ2杯
・ギネス:2缶(350ml)
・水:200ml
・コンソメキューブ:2個
・砂糖:一つまみ
・ベイリーフ:1枚
・タイム:小さじ1杯
・塩コショウ(お好みで)
手順
1.牛肉に塩コショウを振り、小麦粉をまぶします。
2.フライパンにサラダ油を入れ、牛肉を色がつくまで炒めます。
3.牛肉をいったん取り出し、玉ねぎとニンジンを少し色がつくまで炒めます。
4.蓋つきの耐熱皿に牛肉、玉ねぎ、ニンジン、ギネス、水、コンソメキューブ、砂糖、ベイリーフ、タイムを入れて混ぜ合わせます。(フライパンに残った肉汁も忘れずに!)
5.程よく混ざったら、160℃に予熱したオーブンで2時間調理します。
これだけです!
2時間もオーブンで調理なんてイヤ!という方は、圧力なべのふたをしないで弱火で15分、そのあと牛肉が柔らかくなるまで30分ほど加圧すれば出来上がりです!
付け合わせはマッシュポテトで決まり!
アイルランドでは、他のヨーロッパ諸国と同様にごはんやパンのかわりにポテトをよく食べるのですが、シチューにはマッシュポテトが定番です。もちろんギネスビールを飲みながら◎

もはやマッシュポテトがメインにような盛り付けも実在します◎
アイルランドの伝統料理「ビーフ&ギネスシチュー」、ぜひご家庭でも試してみてくださいね!