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【約3倍も日本は祝日が多い!】どう違うの?海外の有給休暇制度と過ごし方~イギリス編~

世界的にみても圧倒的に低いと言われる日本の有給休暇消化率。なかには、1年間で1日も消化しない人が15%程度いるというデータもあるそうで、日本人がいかに有休を取りにくいと感じているかが明らかになっています。

そんななか、日本で新たに4月からスタートする「有給休暇取得の時期指定の義務化」。これは、年10日以上の有給休暇が付与されている場合、そのうちの5日間の消化を義務付けられるという新しい制度で、低かった有休消化率を少しでもあげようという試みとして運用されるようですね。

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一方で著者の住むイギリスでは、年間に付与される有休日数は(会社によって異なる場合がありますが)基本的に28日と定められており、付与された有休は年内に使い切ることが常識となっています。有休の使い方も、一気に休むことがあたりまえになっており、2週間以上の旅行に出かけるという人も少なくありません。そのような背景からか、イギリス人の間では「次のバカンスはどこへ行くのか」という話題が職場でももちきりになるとか(笑)

今回は、日本とは大きく違う「イギリスの有給休暇制度」と「イギリス人の休暇の過ごし方」を徹底調査してみたいと思います。

イギリスの有給休暇制度

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イギリスではすべての労働者が、週の労働日×5.6日の年次有給休暇を与えられています。例えば、週5日働いている人は5日×5.6日で少なくとも28日の有給休暇となり、週3日働いている人は3日×5.6日となり、16.8日の有給休暇が付与されることになります。また、会社によっては消化できなかった有給休暇の日数を次の年に繰り上げたり、または買い取ってくれるところもあるそうです。

医師の診断書のない風邪等の休みに関しては、日本では基本的に有休で消化することになるのが一般的ですが、イギリスでは連続7日までは医師の診断書がなくても有給休暇以外の病欠として休むことが可能です。

イギリス人の休暇の過ごし方

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まとまった休暇が取れるイギリスでは、「旅行」が主な休暇の過ごし方となっているようです。パスポート保持率も約70%と世界でも高い水準を誇るイギリス人日本人のパスポート保持率はなんと24%)だけに、人気の旅先はやはり「海外」。仕事や日常を忘れて、ビーチリゾートや異国情緒漂う街などで「のんびりと過ごす」と言うイギリス人は多いようです。

「ビーチリゾートで数週間もバカンスを過ごすなんて贅沢!」なんて、日本人なら思ってしまいがちですが、このような休暇の過ごし方は何も富裕層だけの特権ではないんです。スペインなど、近くて安いリゾートへ出かける人も多く、航空チケットとホテルの宿泊費がセットになった格安ホリデーパッケージなどを利用する人も少なくありません。こうした格安パッケージですら、滞在期間が最短で1週間〜とされているものも多く、イギリス人がいかに長く休暇を取っているかが分かります。

日本は本当に休みが少ないの!?

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「日本人は休まず働く」と言うイメージは強いですが、実際のところはどうなのでしょう。

実は日本の祝日は、世界的にみても多い方だって知っていましたか? 日本の国民の祝日は1年で16日。加えてお盆やお正月などでさらに8日程度の休みがプラスされているはずです。したがって、日本人は有休以外で約24日ほど休んでいることになります。

それに対し、イギリスの祝日はたったの8日です。そう考えると、思ったよりも日本人は「休んでいる」と言えるのかもしれません。ただ、点在している国民の祝日では「まとまった休み」が取れないほか、すべての人が一斉に休日になるので、どこへ行っても激混みとなり、結局ゆっくりできなかった……という人も少なくないようですね。

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