日本の年号は5月1日より平成から令和に変わりますね。そんな中、2019年の10月には消費税も10%に引き上げか?なんて増税の話や、アメリカのトランプ大統領から10月の増税について異議があって、現状の8%から5%に引き下げか?とか、よくわからないニュースが巷を飛び交っております。一方で世界に目を向けてみると、そこに税金がかかるの?!っていう、思わずクスッと笑ってしまいそうな税制度があります。
今日は、そんな日本じゃありえない面白い税金10選を紹介します。では早速見て行きましょう!
①イギリス
砂糖税(Sugar tax)
イギリスでは、2018年4月より、小児肥満症患者を減少させるための取組みとして導入しています。対象となるのは、100mlにつき5g以上の糖分を含む飲料で、砂糖含有両基準によって2段階に分けられます。
【1段階目】
100mlにつき砂糖含有量が5g超から8gまでの場合:18ペニー/100ml
【2段階目】
100mlにつき砂糖含有量が8g超の場合:24ペニー/100ml
砂糖税については、イギリス以外の国でも導入されており、また導入を検討している国も続々と増えているようです。イギリスで飲料を発売する企業の50%が砂糖税の対象にならないようにレシピや含有物、甘味料を変えたと報告されています。
渋滞税(Congestion tax)
ロンドン市内の渋滞は、自動車の平均速度が、10km未満とかで歩いた方が早い・・・レベルでひどく、渋滞を緩和する目的として、2003年に導入されました。
ロンドン中心部に車で入る場合、8ポンド(1,000円くらい)を支払う必要があります。日本でも一時期導入が検討されていた渋滞税ですが、相変わらず連休になれば渋滞してるので、日本では効果がないようですね。CO2削減など数年前までは結構騒がれていましたが最近ではあんまり聞かなくなりましたね。
②ドイツ
営業税(Gewerbesteuer)
ドイツでは、日曜日に営業をする企業に税金が課されます。飲食店以外の店は日曜は営業しては罰則となる「閉店法」というものがあります。ドイツの労働に対する姿勢はメリハリがあっていいですね。これは日本にも導入してみてほしいですね。
畜犬税(Hundesteuer)
犬保有税ともいわれ、飼い主に責任感を持たせ、むやみに犬を飼うことを防止する目的で作られた税金です。ドイツにおける犬保有税の歴史は長く、プロイセン王国時代にまで遡ります。具体的な金額としては、ベルリンを例にとると、犬1頭につき、月に10ユーロ(約1,200円)、2頭目以降は1頭あたり15ユーロ(約1,800円)の納付が求められるそうです。
日本のペット産業はかなりひどい状況ですし、虐待も多く、ペットの殺処分も年間30万匹と世界でワースト1位・・・。先進国は検討すべきよい税制ですね!ちなみにドイツは年間のペット殺処分は0!
③アメリカ
ソーダ・ドーナツ税(ジャンクフード税)(Soda tax)
アメリカ西部のアリゾナ州などの3州に導入され、炭酸飲料・スナック菓子・ファストフードなどが対象となっている。5%の税率に2%が上乗せされて購入時に払うことになっています。太っちょの国、アメリカならではの税金ですね!国民の健康維持の為となっていますが、嗜好品から税金を取るという明確な意思が感じられますね。日本も食生活が変化し欧米化しているので、もしかしたら近い将来こんな税制が設定されるかもしれませんね!
④ハンガリー
ポテトチップス税(Potato chips tax)
2011年に肥満防止を目的として実施。課税対象としては、塩分や糖分の高いスナック菓子、清涼飲料水、市販のケーキ、ビスケット類など。アメリカのジャンクフード税に似てますね。税制のない隣国で買ってしまえはよいので、あまり効果がなく廃止されたようです。
⑤ブルガリア
独身税(bachelor tax)
独身者に税金がかかるもので、ブルガリアで1968年~1989年まで実施されてました。独身者の収入の5%~10%が徴収されるというものでした。今はないので本当によかった!
⑥中国

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月餅税
中国国内ではお菓子の「月餅(げっぺい)」の消費量が多いため、財源確保のために「月餅税」が導入されました。中秋節に月餅を食べるのが伝統的な習慣となっています。人口が多い、なんとも中国らしい税制です。
⑦デンマーク
脂肪税(fat tax)
デンマークでは、2.3%以上の飽和脂肪酸を含む食品(バターやチーズ、牛乳などの乳製品や肉類、食用油、加工食品など)に税金が課せられました。税額は食品に含まれる飽和脂肪酸の量によって定められるとのこと。2011年10月に施行されましたが、食料の価格高騰を招き、隣国に食料品を買いに行く人が後を絶たなくなったため、1年くらいで廃止となったようです。
⑧オーストラリア

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学位税(Degree tax)
オーストラリアでは、大学を卒業するときに授与される “学位” に税金が課せられます。
国立では、授業料は国が負担しています。学生は学位税という形で学費を負担します。オーストラリアでは大卒はエリートとされ、収入が良い仕事に就きやすい傾向にあります。大学を卒業後、一定以上の収入があれば3?6%の範囲で学位税を徴収されます。一方、条件に満たない収入の場合は無税となり、平等に教育を受けられる制度が整っております。日本でいう奨学金制度みたいな感じですね。
⑨イタリア
ポルノ税(Porn tax)
イタリアではポルノ雑誌やビデオ、映画に対して25%の税金が課せられています。
ポルノ市場の総売上額は年間1200億円にも上るため、イタリア政府にとっては大きな財源の1つ。さすがはイタリア・・・。
⑩日本
入湯税(Bath tax)
入湯税(にゅうとうぜい)とは、鉱泉浴場が所在する市町村が、鉱泉浴場における入湯に対し、入湯客に課す目的の地方税です。これは日本って感じしますよね。欧米諸国ではお湯に入る習慣があまりないため世界から見たら珍しい税制と言っていいでしょう!
以上、海外と日本の変わった税制度を紹介してみました!こう見ると本当に色々な課税制度がありますね。特に食べ物(特にジャンクフードやお菓子などの嗜好品)に多くの税金がかかっているんだなぁ~と感じました。この税制はいいなぁとか思ったり、それはあり得ないでしょう!とか色々な考えができて楽しいですね。