【イギリス】日本とどう違う?冠婚葬祭のルール「結婚式編」のメイン画像

【イギリス】日本とどう違う?冠婚葬祭のルール「結婚式編」

国や文化が違えば、冠婚葬祭のしきたりやルールも異なります。冠婚葬祭は、まさにそれぞれの国の伝統が反映された儀式でもあるので、その違いを知るのはとても興味深いものです。特にフォーマルな冠婚葬祭では、主催者や他の参列者に失礼がないようルールや服装などにも気をつける必要があります。日本でも冠婚葬祭に参列する際には、「正しい振る舞い」が行えるよう、しっかりとマナーを復習しておくという人も少なくないはず。これがもし海外で結婚式やお葬式に参列するとなると、さらに分からないことも多くなりますし、誰に聞いたら良いか困ってしまうこともあるかもしれません。

今回は、日本とはちょっと違うイギリスの結婚式のしきたりやルールについてご紹介したいと思います。

覚悟が必要!イギリスの結婚式は長丁場

【イギリス】日本とどう違う?冠婚葬祭のルール「結婚式編」の画像1

まず、イギリスの結婚式・披露宴は午前中から夜遅くまで続きます。遠方から参列する場合は基本的に近くのホテルか披露宴会場が併設されたホテルで2泊する必要はあるでしょう。

午前中に教会などで結婚式が行われた後は、新郎新婦のみカメラマンと景色の良い場所へ移動し、そこで二人だけの写真撮影を行います。その間、参列者たちは各自で披露宴会場に移動したり、披露宴会場のバーなどで飲みながら他の参列者たちとともにのんびりと待ちます。結婚式から披露宴の間までの「のんびりタイム」はだいたい2時間ほど(もっと長い場合も)あり、日本人の感覚からすると「いったいこれはなんの時間?」と思うこともありそうですが、これはれっきとした参列者たちの「歓談の時間」なのだそう。

披露宴では家族や親友たちと食事を楽しむことがメイン

【イギリス】日本とどう違う?冠婚葬祭のルール「結婚式編」の画像2

新郎新婦が撮影から戻り、参列者たちとの個別の記念撮影が終わると、やっとレセプションと呼ばれる「披露宴」が始まります。テーブルに着席し、コース料理でお食事をするところまでは日本と似ていますが、大きく異なるのが席順です。日本では、主賓や会社関係者などが上座に、親族は下座に座ることがルールとされていますが、イギリスでは家族や親友などは新郎新婦と一緒に大きなテーブルに座ります。また、司会などは雇わないことが一般的。食事の後のスピーチは、花婿とベストマン(花婿の親友)、花嫁の父親が行うことが伝統となっています。

参列者全員が参加するダンスパーティ

【イギリス】日本とどう違う?冠婚葬祭のルール「結婚式編」の画像3披露宴が終わると、夜から「ボール」と呼ばれるダンスパーティが始まります。花嫁は日本のように「お色直し」する習慣はなく、全行程が終了する夜中までウェディングドレスを着続けます。ダンスパーティは日本でいう2次会のような自由参加ではなく、基本的に参列者は全員参加。まず初めに新郎新婦が二人の「ファーストダンス(社交ダンスのようなスタイル)」を参列者に披露すると、ダンスパーティがスタートします。

結婚式のダンスパーティでは、DJを呼ぶことも多く、会場はまるでディスコのような雰囲気に。パーティは夜遅くまで続きますが、参列者たちも非日常のイベントを最後まで楽しんでいくようです。

イギリスには決まったご祝儀を送る習慣はない

【イギリス】日本とどう違う?冠婚葬祭のルール「結婚式編」の画像4

イギリスには「ご祝儀」や「御車代」といった現金を送りあう習慣はありません。その代わりに、新郎新婦が新婚生活に必要な「欲しいものリスト」を作ってネットなどに公開することが多いようです。リストは新生活の必需品となる家具や電化製品などが多く、高いものから安いものまで値段はバラバラです。参列者はリストからプレゼントするも選ぶことができるのですが、早い者勝ちなのでゆっくりしていると「高いプレゼントしか残っていない!」ということになることも多いようですよ。

キーワード

【イギリス】日本とどう違う?冠婚葬祭のルール「結婚式編」のページです。ドッカは、【Culture、Lifestyle、イギリス、国際ギャップ、国際結婚、海外暮らし、海外移住】の最新ニュースをいち早くお届けします。