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【海外留学】日本の若者が留学離れしてるって本当!?

海外へ留学する日本人の数が減っているという話は、英オックスフォード大学など海外の大学関係者たちのあいだでも、度々話題になっています。実際に、経済協力開発機構(OECD)などの調査によると日本では、8万2945人が海外留学をしていた2004年をピークに(18歳の人口減少を踏まえた上でも)減少し続けているそうで、海外で学ぶ日本人の若者たちが以前よりも少なくなっている傾向がわかります。

「留学」というと日本では「語学力」だけに目が向けられがちですが、海外留学によって得られる「新しい視点」や「多様性に対する理解」「ネットワーク(人脈)」「問題解決の能力」は、長い目でみると語学力以上に人生の糧になるスキルになることは間違いありません。

それでも日本人が海外留学をしなくなったのは、いったいなぜなのでしょうか?今回は、海外へ出なくなった日本人の若者たちの「本音」を探って見たいと思います。

海外留学を目指す人が減った本当の理由とは?

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まず、第一の理由として考えられるのが「経済的な理由」です。アメリカやイギリスなどへ留学費用は、授業料や生活費などで年間200万円〜500万円が必要とされています。また、同国の諸費用が年々高騰していく一方で、20年近く所得の減少傾向が続く日本では、家計から留学費用を捻出することが苦しくなっているという台所事情があります。

そんななか、アジア諸国への短期語学研修や文化研修に参加するという人は増加傾向にあるという声もあります。「語学」や「文化」の体験をするいわば「旅行」のような短期研修と、大学などで専門的な分野を学び正規の科目履修を目指す留学は「全く違う目的」のものであり、簡単に比較することはできません。しかし、長い期間の留学が減少し続けているというのは、やはり経済的な負担が大きいからと言えるかもしれません。

「若者の内向き志向」は真実なのか?

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メディアや大学関係者のあいだでは、「若者の内向き志向」が原因だと言われています。日本の大学で「将来、海外で働きたいか」と質問を投げかけると、消極的な反応を示す学生たちが多いとか。また、2017年に産業能率大学が行った調査によると、新入社員の60.4%が「海外で働きたいとは思わない」と回答したそう。しかし実際には、日本の若者たちがあえて海外を目指すことを拒否しているというよりも、海外で得られる知識や考え方、選択肢の拡大など、グローバルな情報を知らされていなかったり、知る機会が少ないという環境も影響していると考えられています。

 

そもそも日本人が海外に出る必要があるの?

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まず、日本人がなぜ海外留学をする必要があるのかという疑問もあるでしょう。海外に行く必要がなければ行かなくていいし、将来的に海外と関わる仕事に就くつもりがなければ、英語も国際感覚も必要のないスキルかもしれません。長らく内需依存型で経済を発展させてきた日本は「英語が使えなくても生きていける国」として成り立っていました。しかし、少子高齢化や人口の減少が加速しているこれからの日本においては、内需が劇的に縮小し、海外との取引やビジネスを大幅に拡大せざるを得ない状況になって行くでしょう。そんななか、思いもかけなかった職業でも英語が必要となることも。今までは「英語ができなくても大丈夫」だったことも「英語力が必須」に変わるまで、そう時間はかからないでしょう。海外と日本をつなぐスキルは、生きて行くための「サバイバル能力」になり、将来の日本経済を救うカギにもなります。そんななかで、海外留学の経験は大きな助けになることは間違いないでしょう。

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